目次
① 党籍持ち新人候補者の当選と計算の齟齬 ② 離党者の正体 入党者の内訳 ③ 島根県の入党者 ④ 大分県の入党者 ⑤ 宮崎県の入党者
2021年3月9日に開催された立憲民主党の第16回常任幹事会(以下常幹という)の資料には、同党の地方議員数は入党13名、離党1名により合計1,182名とある。
①党籍を持つ新人候補者の当選
しかしながら、2月24日開催の第15回常幹資料には地方議員数合計1,169名と記載されており、これに3月9日の入党13名、離党1名を足し引きすれば1,169+13-1=1,181(名)になるはずで1名分の齟齬が生じている。
この差1名は2月28日に柳井市議補選で当選した党推薦の新人、平岡実千男氏が党籍を持っていることによると推測している。党籍を持つ新人の当選は「入党」に数えない為、計算にズレが生じているのだろう。
②離党者1名の正体
さて離党者の1名だが、立憲の福山哲郎幹事長はこの日の会見で、「自治体議員の離党は奈良県で1名ありましたが、これは市長選挙に立候補されるということ」と語っている。この市長選に立候補する人物の正体は、奈良市長選への立候補を表明した柿本元気奈良市議。奈良新聞の記事に奈良市長選立候補と離党について記載があったので間違いないだろう。
◇入党者13名の内訳
本題の入党者13名は、先程の福山氏会見によれば島根県4名、大分県2名、宮崎県7名。ここからは彼らの正体を探りたい。
③島根県の入党者
島根県の4名については、その内3名が社民党出身者であることが判明している。社民党島根県連に所属する8名の市議は清水勝市議を除き立憲に合流予定だった。今回3名が入党した為、残る入党予定者は4名となる。
残る1人の島根県入党者は奥出雲町議の大垣照子氏。同氏は旧国民民主党出身で、町議選の投開票日が4月18日に迫る中での入党となる。
⚠注釈
2月24日の第15回常幹で大垣氏は既に町議選の推薦を得ている為、「その時に入党したのではないか」という反論が寄せられそうだが、福山幹事長の会見によれば2月24日(第15回)の入党者に島根県の議員は居ないことから、入党したのはやはり3月9日(第16回)の方が有力ではないだろうか。
また、彼女が立憲民主党籍を持っていることは連合島根公式サイトの最新ニュースから確認できる。他にも立憲民主党島根県連公式HPにおいて大垣氏のふりがなが誤っていることから、最近加入した議員であることが推測可能だ。
④大分県の入党者
次に大分県の入党者2名だが、横光克彦衆院議員のTwitter、浦野秀樹県議のTwitterに3月6日からの「新たな参加者」として御手洗秀光・佐伯市議、加藤正義・竹田市議が紹介されている。
御手洗氏は社民党大分県連に所属していた議員であり、4月11日に投開票される佐伯市議選で公認を受けるために先行して入党した(3月9日の入党承認と同時に公認を得ている)。
加藤氏は市議を4期務める78歳で、立憲、国民、社民いずれの政党にも所属したことがない。また竹田市議会の会派も社民党系の新風会ではなく清風会に所属しており、入党経緯は分からなかった。
⑤宮崎県の入党者
最後に宮崎県の入党者。7名のうち2名は立憲の渡辺創宮崎1区総支部長がFacebook上で明らかにしており、いずれも社民党出身の岩切達哉県議と徳重淳一宮崎市議だそう。
2人とも渡辺氏の駅頭に参加している宮崎市選出の議員であるため、他の5名は市外選出議員と思われる。そこで社民党宮崎県連議員一覧を作成して他の入党者を探ってみたところ、満行潤一県議が既に入党していることが本人のFacebookから判明した。
残る4名も社民党県連所属議員(19名)の誰かだと思われるが、情報の不足から特定には至らなかった。
✅ 社民党宮崎県連所属議員一覧
終わりに
3月24日常幹の入党者10名についても調査が終了次第、新たな記事として掲載致します。乞うご期待ください。
※参照(記事に載せきれなかった分)
□島根県
□宮崎県
・満行潤一氏自治労出身の根拠(Amebablog)
・福島勝郎氏自治労出身の根拠(Facebook)
・森川春夫氏自治労出身の根拠(自治労公式HP10月)
・富高友子氏連合宮崎支援の根拠(宮崎日日新聞)
・水元正満氏連合宮崎支援の根拠(連合宮崎、わけもんTimes2月16日号)
・河口吉弘氏の役職(宮崎県身連)